- ” 体験”の重要性
私たちは子ども食堂を始めた直後から、子どもの体験格差にも問題意識を強く持ってきました。
家庭だけで、すべての体験を子どもに用意することは非常に難しい…。ならば、「周りにいる大人たちが、その機会づくりを担えばいい☆」と考え、1年を通して様々な体験の機会を作り出すことを一つの活動の柱に掲げてきました。
自然体験は子どもが一瞬で心を開いてくれる魔法!
何カ月も毎週こども食堂で顔を合わせていた子が、サマーキャンプのたった1日でこれまで見たことのない笑顔を見せてくれたことが幾度となくありました。
家から出られず、お弁当を届けに行っても玄関を開けて受け取るのがやっとだった子も、“森” “キャンプ”で心が動き、2年連続で参加をしてくれました。
中学3年間不登校だった男の子は、
「新しいことに挑戦することが怖かった。家で色んな動画を見て知っているつもりだった。でも、自然体験に参加してみて、友達が出来たことが嬉しかった!実際にやってみると想像と違うこともあって、体験の重要性が分かった。」
と話してくれました。
今まで見たことのない子どもの表情や周りを気遣う様子、底知れぬ力を目の当たりにし、その度に自然の偉大さを痛感しています。
- 食、そして農
農業体験も、宇都宮市内の農家さんが収穫に誘って下さり、これまでにじゃがいも・さつまいも・枝豆などの収穫体験を実施してきました。
しかし、農業とは収穫だけでなく、耕す、苗を植える、除草、管理…とても手間がかかっています。
【一つの作物が出来る過程を子どもたちに実体験してもらいたい】と長年思ってきました。
キッズハウスでは全ての活動に食事提供を欠かさずに行っています。
中には食に興味がなく、夕飯時に食卓に座っていられなかったり、ほんの少ししか食べなかったり・・・
食べたことがない食材が多く、「食べられない、嫌い。」と、手を付けない子もいます。
おかずは一つも食べずに、白米だけ食べる子を見ることもあります。
こうした背景から私たちは、子どもたちと一緒にゼロからお米づくりに挑戦することを決めました。
田んぼの提供は、昭和こども食堂にも野菜を寄付して下さっている「ナチュラルフード森の扉」の野原さん。
野原さんは自然食品の卸し業、休耕地・耕作破棄地を活用し、在来作物の種を繋ぎながら自然栽培での農業に取り組んでいます。
場所は、茂木町にある「早坂の棚田」。どこか懐かしさを感じる田園風景が広がっています。
長らく休耕田になっていた所がいくつかあり、そのうちの小さな田んぼでお米作りを始めることになりました。
作るお米の品種は「日本晴れ」
強風が吹いても稲が倒れにくく、昭和後期に一番多く作られていたお米です。
自然と触れ合うことで得られるメリットは、たくさんあります☆
癒し、命の尊さ学ぶ、五感が刺激され感受性豊かになるなど・・・
私たちと一緒に、出来ることから始めませんか?
~お米づくりプロジェクト2024~
参加者募集中★☆!!
宇都宮市より受託している親と子どもの居場所づくりにおける体験の機会提供の一環として、早坂の棚田でお米作りを行います。
居場所を利用してみたいけど、なかなか勇気がでない。
「自然体験なら、うちの子も興味を示すかも・・・」
居場所を利用している子どもたちだけではなく、
学校に行けていない
人と会うのが怖い
友達づくりが苦手
一人っ子でみんなと何かをする機会が少ない など
何か新しい事を始めたい子どもたちやご家庭のきっかけ作りになれば☆!!、と願っています(*^^*)
~プロジェクト概要~
田んぼの場所:茂木町小深465-2
(戸祭にあるキッズハウス・いろどりからワゴンで移動、もしくは現地集合・解散が可能です)
◎参加費無料
◎宇都宮市在住の中学生までの子どもとその親
◎1回につき10人程度想定(参加者が多い場合は、2回に分けて開催を検討)
◎プロジェクト参加者で、獲れたお米を分配します(参加回数によって分配量が変わります)
◎居場所登録カードの記入にご協力お願いします
☆未就学児が参加の場合は、保護者同伴でお願いします
☆いろどりに来ることが難しい子は、おうちで苗を育てよう★
6月下旬頃には、ホタルの観賞会も予定しています☆
ゲンジボタル、ヘイケボタルが乱舞し、幻想的な光景を見ることができます。
‐ 参加の流れ -
①下記フォームよりお申込みください。
②開催日などの詳細は都度参加者の皆様にご案内いたします。
締切:2024年4月24日(水)